りおんのひとこと
最初は「空気を読みすぎて疲れてしまった女性の再出発の物語」だと思っていました。
実際に読んでみると、恋愛だけではなく家族や人間関係の苦しさまで丁寧に描かれていて、
思った以上に刺さる作品でした。 特に慎二とゴンの間で揺れる凪を見ていると、
「幸せってなんだろう」と考えさせられます。
こんな人におすすめ
⭕人の気持ちを優先しすぎて疲れてしまう人
⭕恋愛だけではない人間ドラマが好きな人
⭕登場人物の成長をじっくり見守りたい人
こんな人には合わないかも
❎テンポの速い作品を求めている人
❎スカッとする展開を期待している人
❎白黒はっきりした結末が好きな人
私がゴンにハマれなかった理由
ゴンは間違いなく魅力的なキャラクターです。
人との距離感が近くて優しくて、欲しかった言葉を自然にくれる。
だからこそ惹かれてしまう気持ちもわかるんですよね。
でも、私はどうしても完全にはハマれませんでした。
特に印象的だったのが、凪といい雰囲気になったあとに
スマホゲームを始めるシーンです。
「あっ、これはダメだ」と思わず声が出ました(笑)
もちろんゴンに悪気はないのでしょうが、
人を傷つけることにも無頓着なんですよね。
ピロートークって男女間の重要な接着剤だと思ってます。
おろそかにする人は遅かれ早かれ破局に向かいますよ…!(個人の持論です)
優しいのに残酷。
だからこそ沼になる。
ゴンの魅力は理解できるのに、私は最後まで慎重に見てしまうキャラクターでした。
つきあうってなったら絶対身構えるよねぇ…。
慎二が嫌われるのに愛される理由
正直、序盤の慎二はかなりひどいです。
読んでいて「いや、それはないでしょ」と思う場面も少なくはないけれど…。
凪の過呼吸になった原因ですからね…。
聞かれてると思っていなかったから、見栄を張りたかったから。
それが別れのきっかけになるなんて思ってもいなかったと思います。
ですが口から出た言葉は戻せません。それが全てです。
最低だし、わざわざ会いに来ての言動もひどすぎるのに…
不思議と嫌いになれない…。
感情を表現できずに号泣するというなんとも素直になれない男っぷり…。
これは読者側からすると保護欲をそそるというやつですね…。
転機になったのは6巻あたり。
慎二が凪とのやり取りを少しずつ整理し始めた頃から、
私の中で見え方が変わっていったんです。
気づけば「頑張れ慎二……!」と応援していました(笑)
不器用で面倒で、素直になれない。
でも本当はずっと凪が好きだった。
そんな慎二の人間くささが、この作品の大きな魅力だと思います。
慎二とゴンならどっち派?
ももち…!
おっと…それは言いっこなしですか?
デートの代役までしっかりと連絡をとってくれ、
必死にいろいろ考えてくれるいい男です。
ですが、ももちには好意を持った人がいるので、二人から選ぶとしたら慎二ですかね…。
私の主観だとごんさんは凪に好意を持っているのにワンナイトラブしちゃうからないですね…。慎二は円ちゃんと付き合ってたし、心の中に凪がいても向き合おうとしてたので
そこは大人としてセーフだと思いますが…。
あ、うららちゃんがとみすずさん癒し枠すぎるので、
二人と一緒にいるのが一番の幸せかもしれません(脱線)
やっぱり、好きと言うからにはワンナイト、だめ。絶対。
見ていて背筋が寒くなったシーン
この作品は基本的にコミカルです。
だからこそ、ときどき差し込まれる不穏な描写がとても怖いんですよね。
特に印象に残っているのは、凪のお母さんに関するエピソードです。
人生ゲームの子どもの駒を投げ捨てる場面や、凪に向けられる何気ない言葉。
読んでいて思わずゾッとしました。
また、クマがお腹の中身食い漁るシーンも強烈でした。
普段の絵柄からは想像もつかないほど不気味で、
思わず鳥肌が立ったのを覚えています。
派手なホラーではないのに怖い。
人間の心の闇を描くのが本当に上手な作品だと思いました。
この作品を読むには
キャンペーン情報は変更・終了となる場合があります。
ご利用の際は、各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
⚠️ここから先はネタバレあり
凪は結局恋愛をして生きるより、自分のやりたいことを
好きなようにやって、好きなように一人で行動することを選びます。
いろいろ私も振り回されましたが『凪のお暇』は誰と結ばれるかよりも、
凪が自分自身を取り戻していく過程が魅力の作品でした。
ですが…慎二と家族の問題。
ゴンやエリィの関係。
ももちやバーのママのその後。
もっと見たい気持ちは正直ありました。
それでも登場人物たちがそれぞれ前へ進もうとしている姿を見ると、
この作品の良さが伝わる結末だったと思います。
もしFINのページで終わっていたら少しモヤモヤしていたかもしれません(笑)
加筆された見開きのおかげで、
それぞれの未来を想像できたのはよかったです。
【慎二との関係はどうなった?】
慎二との関係は、はっきりとした答えが描かれたわけではありません。
ただ、以前のような依存や駆け引きではなく、お互いが成長したうえで
向き合える関係へ変化したように感じました。
最後の見開きページに映った二人の後ろ姿。
「もう会うことはないだろう」というセリフがあったにも関わらず、
復縁の可能性もあるのではないかと思っています。
あの鰯で大変だったホテルでもお熱いようでしたし…!?
散々振り回されたのに、最後には「頑張れ慎二」と応援していたので、
幸せになっていてほしいです(笑)
【ゴンとの関係はどうなった?】
ゴンは最後まで魅力的な人物でした。未練たらたらでロングヘアーになってましたが…(笑)
人を惹きつける優しさがあり、凪にとっても大切な存在だったと思います。
ただ、二人の関係は恋愛として結ばれるというより、
凪が前へ進むための大切な経験だったように感じました。
個人的には最後までゴンの考え方に共感しきれない部分もありましたが、
それでも凪に大きな影響を与えた存在だったことは間違いありません。
そしてエリィとの今後も少し気になるところです。
手の甲にキスをしている相手は誰なのでしょうか…?
【それぞれの行く末】
・凪→誰かに選ばれるのではなく、自分で人生を選ぶ女性へ成長した。
・慎二→まだ不器用だけど、前向き。唐揚げマイスターになりつつある。
・ゴン→全力でDJ業。収入が不安定で野草食べて頑張ってる。未練はたらたら。
・エリィ→ゴンを想い続けた彼女の恋がどうなるのか気になる。
・ももち→相変わらずママの店に通ってる。気持ちは通じるか…!?
・坂本→相変わらず最強。そろそろ結婚ですか…!?
・みすず→最初は怖かったのに、手に職ありの女性の憧れ…。
・うらら→最後まで天使。学校頑張ってる。
・社長→自由に見えて人を見る目は確かで、大人の余裕が格好よかった。
・凪の母→推し活最高。凪との関わり方もよくなってる。

コメント