『All You Need Is Kill』第1話の70ページがすごすぎる!何度死んでも諦めないキリヤとリタの物語とは?

※本記事にはプロモーションが含まれます。
※結末や印象に残ったシーンの感想は記事後半にまとめています。
All You Need Is Kill 電子書籍

漫画:小畑健 @T_Obata_info
原作:桜坂洋 構成:竹内良輔
キャラクター原案:安倍吉俊
状態:完結(全2巻)
続編:なし
掲載誌:週刊ヤングジャンプ(集英社)
劇場アニメ:『ALL YOU NEED IS KILL』
※漫画版とは異なるアプローチの作品です。

どんな物語?

人類は今、「ギタイ」と呼ばれる化け物との戦争を続けている。日本の南方にあるコトイウシ島を最前線に、人類は統合防疫軍としてギタイに立ち向かっていた。

主人公は、初年兵のキリヤ・ケイジ。戦闘用装備「機動ジャケット」を身につけ、初めての出撃に向かう。しかし、ギタイとの戦いで命を落としたはずの彼は、目を覚ますと出撃前日の朝に戻っていた。

記憶はそのままなのに、時間だけが巻き戻っている。出撃しては死に、再び同じ朝を迎える。何をしても繰り返される一日の中で、キリヤは少しずつ戦い方を身につけていく。
そんな彼の前に現れるのが、「戦場の牝犬」と呼ばれる歴戦の女性兵士、リタ・ヴラタスキ。

死ぬたびに同じ日を繰り返すループものですが、物語は立ち止まることなく進んでいきます。
全2巻という短さの中に、戦闘、成長、そして先の読めない展開がぎゅっと詰まったSFアクションです。

私のみどころ

◆第1話の70ページに詰まった物語の勢い◆

第1話はなんと70ページにもわたって描かれていて、世界観の説明から物語が動き出すきっかけまで、たっぷり詰め込まれています。

しかも、幕開けはタイトルの不穏さとは裏腹に、「日本では食後のグリーンティーは無料だと聞いたが本当か?」という、ちょっと拍子抜けする質問から始まるんです。
……いや、そんなことを聞いている場合なの? と思っていたら、次の瞬間には「えっ、死にかけていたのが主人公なの!?」という驚きが待っています。

世界観の説明が途切れず、物語の始まりへとつながっていく流れが気持ちいい! 最初からぐいぐい引き込まれる勢いがあるので、ぜひ第1話から体感してほしいです。

◆小畑健先生の絵力に、ページをめくる手が止まる◆
構図も、見せ方も、画面の迫力も。どのページも見応えがあって、
ページをめくる手が何度も止まってしまいます。

特に印象に残ったのが、キリヤが自分はループしているのだと気づく瞬間。どんよりと死んだ目が、小畑先生の迫力ある作画で描かれることで、底知れない圧迫感を生んでいます。ぞくりとするんですよね。

目覚める場面で、キリヤが読みかけの本を持っているところも好きです。本を前面に出した構図で、文字まで読めるように描かれているのが面白い。こういう細かな見せ方にも、さすがだなあと感じます。
そして個人的な余談ですが、小畑先生が描く悪役のニヤリとした笑い顔と、女の子の口を尖らせた不満顔がめちゃくちゃ好みです。かわかっこいい!

◆何度死んでも諦めないキリヤと、憧れのリタ
キリヤとリタ、私はどちらも大好きです。理由はシンプル。絶対に諦めないし、かっこいいから!
キリヤは1巻の時点で、なんと158周ものループを経験しています。何をしても死んでしまい、目を覚ますとまた同じ朝。それでも、生き残る方法を考え続けるんです。

自分だったら気が狂ってしまいそう……。毎日が業務のようになってしまうほど繰り返しても、キリヤは諦めません。もちろん、最初から完璧なヒーローだったわけではありません。死ねない恐怖に負けそうになる、人間らしい弱さも描かれています。だからこそ、そこから立ち上がり、少しずつ強くなっていく姿に惹かれるんですよね。

リタに憧れ、その戦い方を追い続けたキリヤが、彼女の動きを理解し、完璧なタイミングでサポートするようになる。その姿には本当に痺れます。

◆こんな人におすすめ◆
・ループものの物語が好きな人
・極限状態に立ち向かう主人公が好きな人
・短くても読み応えのある作品を楽しみたい人

この作品を読むには

電子書籍単行本まとめ購入
Kindle購入ページへ購入ページへ
楽天Kobo購入ページへ左記から購入可能
漫画全巻.com購入ページへ購入ページへ
書籍単行本まとめ購入
Amazon♻️中古のみ–
楽天市場♻️中古のみ–
漫画全巻.com–♻️中古のみ

♻️中古のみ=新品の取り扱いがなく、中古品へのリンクです。在庫や価格は、リンク先でご確認ください。

キャンペーン情報

キャンペーン情報は変更・終了となる場合があります。ご利用の際は、各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。

『All You Need Is Kill』の結末・ネタバレ

2巻からは、リタの目線で物語が動き出します。
まだ幼い少女だったリタの住む場所は、安全だと思われていたにもかかわらず、ギタイに襲われてしまいます。

そこでかっこいいと感じたのが、リタのお父さんです。妻と娘をシェルターへ避難させたあと、自分はギタイに立ち向かっていく。
知恵を尽くして敵を倒し、最後の瞬間まで娘を見据えて「おまえはいきるんだ」と告げる。
その姿には、もう感動するしかありません。

正直、何もわからないまま物語が始まった1巻よりも、2巻からのほうが、周囲の人物に対する悲しみが深く感じられました。それは、リタが謎を解き明かすまでに費やしてきた時間の長さを象徴しているようでもあり、長いループから抜け出そうとする二人に課された、さらなる試練のようにも感じられます。

もちろん、そんな意図があるわけではないのでしょうけれど、強いて言うなら、作者の意地悪さすら感じてしまうほど。

公式の紹介文には、キリヤとリタの距離が徐々に近づいていくとあります。でも、その距離が縮まっていく過程は、悲しさと隣り合わせに描かれているんですよね。だからこそ、1巻とはまた違った重さがあるのだと思います。

そして、何より胸にきたのが、最後のコーヒーのシーン。笑いながら「絶対に美味しくないぞ。飲んでお腹を壊すといい」と言われた、カビの生えたコーヒー。それをキリヤは何も言わず、静かに飲みます。

大げさな言葉も、涙もない。それなのに、そこにはもう二人の別れが込められているように見えるんです。数々の激しい戦いを描いてきた物語の最後に、こんなにも静かな場面を持ってくる。

その演出が、この作品の切なさをいっそう際立たせていると思います。飲み物ひとつで、ここまで感情を伝えられるのが本当にすごい。1巻ではキリヤの目線で戦場を見ていたのに、2巻ではリタの目線から同じ世界を見ることになる。この視点の切り替えがあるからこそ、一人の戦いだと思っていたものが、実は二人それぞれの長い戦いだったのだと、読み終えたあとにじわじわと伝わってきます。

いつかキリヤが世界に平和をもたらしてくれたら。そんな願いを抱かずにはいられない、素敵な作品でした。

◆ループが二人に残したもの

この作品では、同じ時間を何度も繰り返すという設定が、単なる戦闘のやり直しではなく、登場人物たちの孤独を描く仕組みにもなっていると思います。経験を積み重ねて強くなっても、その記憶を共有できる相手がいなければ、自分がどれだけ苦しんできたのかを誰にも理解してもらえない。

何度も死を経験すること以上に、その経験を一人で抱え続けなければならないことが、二人を追い詰めていたのかもしれません。だからこそ、キリヤとリタがお互いの存在に気づくことには大きな意味がある。同じ経験をした相手だからこそ、言葉にしなくてもわかる気持ちがある。

二人の関係が深まっていく過程は、極限状態の中で生まれた理解と共感の物語としても読めます。

また、二人が同じ時間を過ごしていても、その記憶がそれぞれに同じように残るとは限りません。キリヤにとっては積み重なっていく時間でも、リタにとってはループによって失われてしまう時間がある。

その違いを考えると、二人が近づいていくこと自体が、切なさをはらんでいるように感じます。限られた巻数の中で物語が進むからこそ、二人が共有する時間の密度も際立っています。長い日常を積み重ねて築く関係とは違い、生き残るために戦い続ける時間の中で、二人は互いにとって特別な存在になっていく。

最後の別れを思うと、二人が出会えたことそのものが、繰り返す時間の中で得られた大切なものだったのではないかと感じます。

作品の購入先はこちらに戻る ➔

コメント

タイトルとURLをコピーしました